イーロン・マスクのNeuralinkの競合他社が、FDAの許可で脳内チップの臨床試験を開始

2021年8月7日 (土) 21:48

チップイメージ
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また、SFが現実になりつつある世界です。

今年2021年4月に、イーロン・マスク率いるニューロテック企業Neuralink社は、脳内に2つのリンクデバイスを埋め込んだマカクザルが、手足や体を使わずに頭だけでビデオゲームをプレイする実験を誇らしげに披露しました。次の段階はこの装置を人間を使ってテストすることだと、マスクは言います。その時期は未定ですが、Neuralink社の競合他社の中にはすでに急速な進歩を遂げている企業もあります。

Neuralink社と同様のBCI(Brain-Computer Interface)を開発しているニューヨークの新興企業Synchron社は、水曜日にFDA(米国食品医薬品局)から早期実現可能性試験と呼ばれるテストの許可を得たと発表しました。 Synchron社の「Stentrode」と呼ばれる埋め込み型デバイスは、マッチ棒よりも小さいサイズです。Neuralink社の「Link」というデバイスは、患者の頭蓋骨に2ミリの穴を開けて取り付ける必要がありますが、Stentrodeは首の付け根の血管を介して埋め込むことができる大きさです。

ステントのロード(道)というくらいですから、血管の中を通って治療するステント手術をイメージすればいいかもしれません。ステントロードは、首の付け根にある血管を経由して、脳内の血管に向かってデバイスを操作することになります。 ステントロードは、小さなワイヤーを介して、胸部にある第2のインプラント(送信機)と通信します。送信機は、患者の近くにある外部のコンピュータに信号を送ります。

Synchron社のCEOであるThomas Oxley氏は、水曜日に発表した声明の中で、「我々は、麻痺の治療のために永久的に埋め込まれたBCIの最初の商業的承認に向けて、一丸となって前進する道を切り開いてきました」と述べています。 同社は、今年後半に米国での試験に6人の患者を登録する予定です。FDA(米国食品医薬品局)の承認を得た製品は、早ければ3年から5年後には市場に出回る可能性があるでしょう。

昨年、Synchron社はオーストラリアで4名の患者を対象とした試験を実施しました。米国での試験では、物理的なリスクやサイバーセキュリティを含む安全性の問題をより詳細に検討する予定だとオックスレイは言う。ブレイン・コンピュータ・インターフェースは、人工知能と生物学の最新のフロンティアです。この技術は非常に初期段階にありますが、実用化を目指す企業が増えてきており、FDAにとっても課題となっています。まあ、薬と同じですよね。なにかの特効薬があれば爆発的に売れますし、その需要もあります。

4月、FDAはBCIカテゴリーに該当する最初のデバイスを認可しました。ワシントン大学の新興企業Neurolutions社が開発したIpsiHandというロボット型ウェアラブル(身体に装着可能な装置)です。このウェアラブルは、脳卒中で障害を負った人が、思考を使って腕や手の機能をコントロールできるようにすることを目的としています。

これだけ見るとすごい技術ですよね。この技術が発展していけば、事故やなんらかの病気で半身不随になったり、体の一部に麻痺が残って通常の生活に支障が出ている人にとって革新的な治療法となりえますね。日本での導入や治験はまだまだ先だと思いますが、移植手術や難手術を海外でやる人がいるように、渡米して治療する人も増えるかもしれません。

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