イーロン・マスク氏のブレインコンピューターのスタートアップがGoogle Venturesなどから2億500万ドルを調達

2021年8月6日 (金) 23:27

ブレインコンピュータ
ブレインコンピュータ・イメージ

アンドロイドとか電脳とか人造人間とか、SFの世界が着々と現実のものになりつつあります。

イーロン・マスクのブレイン・マシン・インターフェース企業であるNeuralink社は、Google Ventures、ピーター・ティールのFounders Fund、OpenAIのCEOであるサム・アルトマンなどの投資家から2億500万ドルを調達しました。今回のシリーズCラウンドは、ドバイを拠点とするVy Capital社が主導したことが木曜日のブログで発表されたのですが、Neuralink社が5,100万ドルを調達してから2年後のことです。

スタートアップトラッカーのCrunchbaseによると、同社への投資総額は現在3億6,300万ドルとなっています。2016年に設立されたNeuralinkの目的は、電話やコンピューターと通信できる高帯域幅の脳内インプラントの開発です。同社は最初の装置を、現在の多くのデバイス、パソコンやスマホ、タブレットといったデジタル機器を使うことのできない四肢麻痺患者にターゲットを絞り、ヒト試験に向けて取り組んでいます。たいていこういった先進技術は医療面や軍事面からスタートしていますよね。

「このデバイスの目的は、四肢麻痺者がデジタルの自由を取り戻すために、ユーザーが広帯域で自然な方法でコンピューターや電話と対話できるようにすることです」と同社は書いています。いまのところ、豚と、ビデオゲーム「ポン」を頭で遊べるようになったサルで実験されています。同社によると、最初の製品は「N1 Link」と呼ばれ、埋め込み後は「完全に見えなく」なり、無線接続でデータを送信するようです。いや、もう本当にSFです。

Neuralink社のほか、Tesla社やSpaceX社のCEOを務めるマスク氏は、以前、Neuralink社のことを「脳につながる小さなワイヤーを備えた、頭蓋骨の中のFitbit」と表現していました。Neuralink社は、「今回の資金は、Neuralink社の最初の製品を市場に投入し、将来の製品の研究開発を加速させるために使用されます」と述べています。

イーロン・マスクが推し進めるNeuralink社A.I.への対応

Neuralink社は木曜日、「脳に関連するさまざまな病気を治療するブレイン・マシン・インターフェースを開発し、最終的には生物学的知能と人工知能をより密接に結びつけることができる全脳型インターフェースを作ることを目標とする」と発表しました。AIはますます賢くなる一方で、マスク氏はかつて、ニューラリンクの技術によって人間が「一緒に行動できる」ようになる日が来ると語っていました。

2月に開催されたクラブハウスでのディスカッションで、マスク氏は、電話やコンピューター、アプリケーションのおかげで三次的な “デジタル層 “を持っているため、人間は事実上すでに “サイボーグ “であると述べました。・・・・いわゆる体内に埋め込まれているか、そうでないか、の違いということですね。「やりすぎ都市伝説」の世界です。「大脳皮質と第三次デジタル層の間の帯域を、直接神経接続することで、何桁も向上させることができます」とマスクは言います。

「最低でも1,000、あるいは10,000、それ以上かもしれません。」

大脳皮質とは、記憶、注意、知覚認識、思考、言語、意識などに重要な役割を果たす脳の一部です。彼が言うデジタル層とは、人のiPhoneからTwitterのアカウントまで、あらゆるものが考えられます。長期的には、Neuralinkによって、人間はテレパシーを使ってお互いに概念を送ることができ、死んだ後も「保存された状態」で存在し、それをロボットや別の人間に入れることができるようになると、マスクは主張しています。

倫理的にどうか?という問題がありますが、脳のデータを保存して、体は冷凍保存。もしくは人工授精?で生まれてきた赤ちゃんの脳に段階的に移植する、というような、ちょっと怖い気もしますが、まさに電脳です。彼は、自分がSFの領域に踏み込んでいることを認めました。

ティールとその友人であるクリスチャン・アンガマイヤーが支援しているブラックロック・ニューロテックをはじめ、他にもいくつかの企業がブレイン・コンピュータ・インターフェースを開発しています。また、メルボルン大学の科学者たちは、すでにブレインコンピュータ・インターフェースでいくつかの成功を収めています。

10月に同大学から発表された研究では、オーストラリアのバイオテクノロジー企業Synchron社が開発したステントロード(小型のステントを装着した電極アレイ)を使って、頭蓋骨を削ったりドリルで穴を開けたりすることなく、2人の人間が思考によってコンピューターをコントロールする様子が示されました。

このステントロードを使ったブレイン・コンピュータ・インターフェースにより、希少な神経疾患である筋萎縮性側索硬化症の患者2人が、思考を通じて文字入力、メール、オンライン・バンキング、オンライン・ショッピングなどを行うことができるようになりました。医療技術の進歩もここまできましたか。新しい技術は、倫理的に反しないように進んでいってほしいですね。

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